
暑さでうだる今、ホラー小説で肝を冷やしてみませんか?スーッと血の気の引くゾクッ…ゾワッ…な物語。不気味と恐怖で体が身震いすること間違いなしのおすすめホラー小説をご紹介します。あなたのお好みはどれでしょう。暑いのか寒いのか…あなたはもうわからない?ぜひホラー小説で涼を感じてください。
本当に怖い傑作選2026
まずは2026年6月に発売した『このミス』編集部が贈るホラー小説のランキングブック『このホラーがすごい!』をご紹介。令和を代表する青春×ホラー漫画『光が死んだ夏』の特集や、三津田信三ほか、人気作家13名による特別エッセイ「私の怖い話」。刊行35周年を記念した『リング』特集も掲載。鈴木光司さんへのインタビュー他、〝貞子〟の記録をまとめた年表などなど、豪華企画も盛りだくさんの1冊。
『このホラーがすごい!2026年版』の中でも紹介されたおすすめホラー 国内編&海外編 各10作品をご紹介。
【国内編】
『ポルターガイストの囚人』
あしや超常現象調査の晴子と越野は、古い一軒家のポルターガイスト事件を調査し、法則性の分析と型破りな対策で解決へ導くが、依頼人が失踪し二人の周囲にも怪異が広がる。「ベストホラー2024」第1位『深淵のテレパス』の続編、シリーズ第2弾。
『戦前日本モダンホラー傑作選 バビロンの吸血鬼』
大正末期から昭和十年代、都市に「昭和モダン」文化が栄えた時代、従来の怪談とは異なる新様式の怪奇小説「昭和モダンホラー」が興隆した。この分野の第一人者たる編者が〈新青年〉以外から厳選した21編を収録するアンソロジー。
『猿』
引きこもりの同居人・隆顕が天井裏に「猿がいる」と言い出す中、祐美は曾祖母の遺産相続で地図にない限界集落〈祢山村〉へ向かう。道中も村でも違和感が重なり、恐怖の本質を抉り出す圧巻の長編小説。
『ベルリン警察怪異課 邪神帝国零』
1930年ベルリンで手足切断と謎の記号を残す連続殺人が発生。ヴィント上級刑事は悪魔学に通じる神父マスカードと捜査を進め、怪物を操り人々を殺める黒魔術カルト〈輝く闇〉の存在を突き止める。戦慄のクトゥルー神話ミステリー。
『眼球の見る夢と現と』
ホラー界の鬼才・飯野文彦が「見てしまう」資質を発揮する短編集。表題作ほか七編と、高槻真樹・宮野由梨香による解説対談を収録。『このホラーがすごい!』上位入賞『甲府物語』を深化させた飯野ワールドを堪能できる一冊。
『無常商店街』
翻訳家の宮原氏は猫の世話で訪れた町で禁断の商店街に迷い込み、五人組に救出されるも姉が異世界の御神体にされかけていると知る。「掌紋祭」の踊り合いで姉を取り戻すため異世界に挑む、酉島伝法が贈る幻惑の物語。
『冷蔵庫婆の怪談』
蘆野家の娘は25歳で必ず死ぬという「大足様」の呪いに怯える蛍。怪談作家・呻木叫子が明治期からの死の真相に迫るおぞましい結末とは。怪生物伝承の殺人や都市伝説通りの児童殺害など、全4編収録の怪談ミステリー。
『うたかたの娘』
ナンパをきっかけに若狭の人魚伝説を語る「僕」。高校時代、並外れた美貌の同級生・水嶋から「私、人魚かもしれん」と告白された記憶が蘇る。幼い頃〈何か〉の血を飲み大病が治り美しく変貌したという告白の真相とは。2025年横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞作。
『或る集落の●(まる)』
土地神《べら》を祀る姉の異変を描く表題作ほか「うず山の猿」など既存作に、新作「天神がえり」「密室の獣」「拡散にいたる病」を加え単行本化。日本推理作家協会賞受賞作の著者による因習ホラー短編集。
『妖怪怪談』
座敷童、河童、雪女、鬼、神隠し――誰もが知る伝承にまつわる五つの怪異譚。一度関われば逃れられない、常識を超えたおぞましい現実。民俗伝承の底知れぬ闇へと読者を引きずり込む、決して深入りしてはならない怪異体験集。
『秘儀(上・下)』
”闇″の力を借りアルゼンチンの政財界の裏側で暗躍する〈教団(オルデン)〉と、それを司るブラッドフォード家。生贄を捧げる儀式で”闇″を呼びだす霊媒として利用され続けてきたフアンは、息子ガスパルも同じ力を有することに気づく。死期が間近の自分が倒れる前に、息子を逃がす計画をたてるが、〈教団〉の包囲網は次第に狭められていった……。現実と異界を行き来し繰り広げられる流血の狂騒曲!
【海外編】
『悪夢工場』
「キングがホラーの達人なら、リゴッティはホラーの化身」と評されるカルト作家トマス・リゴッティ。ラヴクラフトやP・K・ディックと並び称され、ブラム・ストーカー賞5度受賞の危険な作家による救済なき傑作群が、本邦初単行本化。
『溺れる少女』
ブラム・ストーカー賞ほか多数受賞・候補の傑作。絵画「溺れる少女」に瓜二つの女性エヴァに魅入られ精神を病む画家インプ。狂気の母と祖母の記憶、恋人アバリンとの日々が交錯し、真実と事実が入り混じる信頼できない語り手のサイコロジカル・ホラー。
『肉は美し』
全世界100万部突破、30カ国翻訳の超問題作。動物感染症で畜肉が消えた近未来、ヒトの飼育・食用加工が合法化された社会。食肉処理工場重役マルコスは譲り受けた〈頭〉のメスに「人間扱い」を始めてしまう。究極のディストピア食人ホラーSF。
『どこかで叫びが』
『ゲット・アウト』の監督・ジョーダン・ピールが送る黒人作家たちによるホラーの最前線。ローカス賞、ブラム・ストーカー賞、英国幻想文学大賞受賞。世界幻想文学大賞最終候補。
どこかで叫びが ニュー・ブラック・ホラー作品集
ジョーダン・ピール(編),ハーン小路恭子(監訳),今井亮一,押野素子,柴田元幸,坪野圭介,福間恵(訳)
フィルムア−ト社
ISBN: 978-4-8459-2505-6
『人形のアルファベット』
肉片が、聞いている。ミシン、人形、缶詰、蜘蛛、そして女たち…奪われし者たちの悲鳴が、グロテスクに世界を覆う。英語圏で最も注目を集める作家、鮮烈のデビュー作!日常をグロテスクに彩る珠玉の13編。
『フェアリー・テイル(上・下)』
〈サイコハウス〉に住む老人ボウディッチ氏と犬レイダーに出会った「ぼく」。世話をする中で氏の秘密の裕福さや不思議な音に気づき、やがて異世界への大冒険へと導かれる。作家生活50年の帝王キングが贈る、想像力あふれる冒険譚。
『呪いのウサギ』
親友を自殺に追い込んだライバル会社への復讐に、呪物一族の男が作ったウサギが牙をむく表題作ほか、意志を持つ排泄物、避妊薬を飲み続けた副作用で妊娠した女性、ロボットとの奇妙な関係など全編収録。孤独と甘美な破滅を描く韓国奇才の異色短編集。国際ブッカー賞最終候補作。
『侵蝕列車』
1899年、北京発モスクワ行きの列車に乗りこんだ偽名の女マリヤ。異形の〈荒れ地〉と化したシベリアで列車に謎の少女が現れるが!?
『英国幽霊いまむかし』
中世の怪談実話から幽霊バラッド、幽霊小説の白眉「幽霊屋敷」、M・R・ジェイムズら近代怪奇小説の傑作まで、素朴な幽霊譚が洗練された小説へと発展する過程を時代順に辿る英国怪談アンソロジー。全14篇新訳収録。
恐怖をつまみ喰い。ゾクッ…ゾワッ…なホラー小説アンソロジー
さまざまな作家の作品を一度に楽しめる、未知の作家や作品に出合える、そして短い話が多くて隙間時間に気軽にホラーを読みたい方におすすめ!の作品集をご紹介。ホラーは好きだけど、いろんな作家さんの小説を読んで自分の好みを知りたい方にもぴったりです。今年5月にご逝去された鈴木光司さんや、9月に『十二国記』シリーズ新刊の発売を控えた小野不由美さんの作品も。ぜひ読んでみてください。
『堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー』
”最恐”&”最強”、ここに大集結!
あらゆるホラージャンルにおける最高級の恐怖を詰め込んだ、豪華アンソロジーがついに誕生。宮部みゆき×切ない現代ゴーストストーリー「あなたを連れてゆく」、新名智×読者が結末を見つける体験型ファンタジー「竜狩人に祝福を」。芦花公園×河童が与える3つの試練の結末「月は空洞地球は平面惑星ニビルのアヌンナキ」。内藤了×呪われた家「函」、三津田信三の作家怪談「湯の中の顔」、小池真理子の真髄「オンリー・ユー――かけがえのないあなた」、恐怖が入り混じる幻想譚。全てが本書のために書き下ろされた完全新作!ホラー小説の醍醐味を味わうなら、まずはここから!
『潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー』
希望も潰える恐怖がここに。全編書き下ろしの超豪華アンソロジー!
――「考えうる、最大級の恐怖を」。たったひとつのテーマのもとに、日本ホラー界の“最恐”執筆陣が集結した。
澤村伊智×霊能& モキュメンタリー風ホラー「ココノエ南新町店の真実」、阿泉来堂×村に伝わる「ニンゲン柱」の災厄、鈴木光司×幕開けとなる新「リング」サーガ「魂の飛翔」、原浩×おぞましき「828の1」という数字の謎、一穂ミチ×団地に忍び込んだ戦慄怪奇現象「にえたかどうだか」、小野不由美×営繕屋・尾端が遭遇する哀しき怪異「風来たりて」。全編書き下ろしで贈る、至高のアンソロジー!
『慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー』
最大の恐怖を詰め込んだアンソロジーの第3弾。有栖川有栖×霧に閉じ込められた学生たちの悲劇「アイソレーテッド・サークル」。北沢陶×大阪の商家で聞こえる、恨めし気な声とは?「お家さん」。 背筋×集められた怪談から導かれる真相「窓から出すヮ」。櫛木理宇×あなたを追いかける謎の男「追われる男」。貴志祐介×姉の自死を怪しむ妹と叔父の心理戦「猫のいる風景」。恩田陸×車窓から見える看板が描き出す恐怖「車窓」。本書でしか読めない、夢の競演。ホラーの真髄がここに!
2026年7月24日 更新