「勉強との向き合い方が変わる」学習関係本5選 関正生
僕は英語の講師ですが、「これからは英語が必須」などとは思っておりません。早くから英語をやらされ、中学生になる頃にはすっかり英語が嫌いになっているお子さんをたくさん見てきました。もちろん今の入試制度で英語は避けて通れないのですが、あくまで「幸せな学生生活を送る」ことを大前提にして、その上で英語力を上げていくための発想を身につける、保護者の考えが大きく変わる本を紹介します。
『体験格差』今井悠介 / 講談社
「息子が突然正座になって、泣きながら「サッカーがしたいです」と言ったんです」。シングルマザーの方からの、この言葉で始まる本です。つい余裕ある家庭ばかりの指導になりがちな予備校業界に僕はいました。しかし、1ヵ月2000円程度のスタディサプリや、学参なら多くの家庭に届く…その思いで活動している今も気を引き締めることができました。きっと「習える」こと、「学べる」ことがいかに恵まれているかを思い直せる本です。
『学校がウソくさい――新時代の教育改造ルール』藤原 和博 / 朝日新聞出版
「当たり前」「仕方ない」「学校ってそういうもの」といった言葉によって、なかなか向き合えない「ウソくさい」ことに、独自の、斬新で、勇気ある斬りこみ方をしてくれる本です。「学ぶこと」を時代に合わせてバージョンアップする必要性を痛感させられます。
『学校では教えてくれない大切なこと(20)英語が好きになる』旺文社 編 / 旺文社
この手の本は、とかく綺麗事の羅列ばかりで、英語講師としては辟易することだらけなのですが、この本は違いました。「伝えるにはジェスチャーだってOK」「英語以外の言葉もたくさんある」「インドはインド語ではない」など、小学生が疑問に思うことに触れつつ、あくまでも「世の中の一部にすぎない英語」を見つめ直してくれます。小学生だけでなく中学生にも通用する本です。
『早期教育に惑わされない! 子どものサバイバル英語勉強術』関 正生 / NHK出版
「早期英語に反対」の英語講師である僕が書いた本です。「早く英語を始めた人ほど、早く嫌いになる」など、現場で見てきた数々の経験や、将来幸せになるための英語について書きました。「幼いうちにネイティブの英語をシャワーのように」という世間の考えに対して、「そんな大切な時期は、知らないネイティブの声より保護者の声を聴かせてほしい」という願いを込めた1冊です。
『Distinction 2000』ATSU / KADOKAWA
高校生以上の英語力をつけたい方のための単語帳です。日本で生まれ育った中で努力を重ね、非常に高いスピーキングの力を身につけた著者の生き様が反映された本だと感じます。とかく受験や資格試験に縛られてしまう中(それが単語帳の役割ではあるのですが)、将来も見据えた勉強をしたい人にお勧めです。
いつの時代であれ、親になったときには、子の学習環境は昔と変わっています。特に大学入試の状況が目まぐるしく変わり、複雑になる昨今、受験業界は「推薦入試が狙い目」だとか「入試のシステムを理解する情報戦」などと煽っていますが、大事なのはそんなことではありません。今一度お子さんを見つめ直し、「幸せな勉強」をさせてあげてほしいと思い、今回の本を選定しました。
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2026年3月1日~3月31日の間、関正生先生の「TOEIC対策神速」シリーズ(ジャパンタイムズ出版)5点がクラブ三省堂ポイント3倍!ぜひこの機会に店頭でご覧ください。
2026年2月27日 更新