「本の街」からオススメの人文書を発信【Part6】
人文学とは「人間とは何かを探求する学問」で、私たちを知的で教養ある人間へ成長させてくれます。多くの古書店や新刊書店、出版社が集まる神田神保町には様々な人文書が集まります。世界に誇る「本の街」からオススメの人文書を発信するのが「本の街 神田神保町発!人文書 自信のオススメ」レーベルです。
『日本史人物〈あの時、何歳?〉事典』吉川弘文館編集部/吉川弘文館
教科書の「あの人物」は「あの時」こんな年齢だったのか! 飛鳥時代から昭和まで、日本史上の人物約1200人が、何歳の時に何をしていたのかが分かるユニークな事典。0歳から85歳まで、年齢を見出しに人物の政治・経済・社会・文化に関わる事跡を年代順に解説。生没年を併記し在世も把握できる。巻末には物故一覧と人名索引を付す。異なる時代を生きた人々の“年齢”から歴史を読み解く好事的データ集。
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『六波羅探題』森幸夫/吉川弘文館
『北条義時』岡田清一/ミネルヴァ書房
北条義時(一一六三~一二二四)は鎌倉幕府執権。源氏将軍が途絶えた後、実質的に権力をふるう。政治の主導権をめぐる朝廷と幕府の関係悪化から発生した承久の合戦では、幕府軍がはじめて武力で朝廷を制圧した。戦後、後鳥羽上皇ら、三上皇を配流し、その後の朝幕関係を大きく変えた。時代により評価が揺れる義時の実像にせまる。
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『北条氏と三浦氏』高橋秀樹/吉川弘文館
『イメージは殺すことができるか』マリ=ジョゼ・モンザン(著), 澤田直(訳), 黒木秀房(訳)/法政大学出版局
イメージが引き起こす芸術作品とプロパガンダとの関係を、受肉・一体化・化身などの概念を通じて分析し、現代世界においてイメージが要請する距離の必要を説く。
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『セーラー服の誕生』刑部芳則/法政大学出版局
『新版 昭和史 戦前篇 1926-1945』半藤一利/平凡社
授業形式の語り下ろしで「わかりやすい通史」として絶賛を博し、毎日出版文化賞特別賞を受賞したシリーズ、待望のライブラリー版。過ちを繰り返さない日本へ、今こそ読み直すべき一冊。
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『昭和史 戦後篇 1945−1989』半藤一利/平凡社
『ノブレス・オブリージュ イギリスの上流階級』新井潤美/白水社
アッパー・クラスの人々は、イギリス国内でどういうイメージをもたれ、その裏側にはどういう苦労や事情があったのか? 財産を維持する手段としての結婚、知的でないと言われてきた彼らの教育、次男以下の職業事情、そして奇人伝説の裏話までを、本書は文学や著名な人々の例を通して、背景事情とともに読み解いていく。
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『女性たちのフランス革命』クリスティーヌ・ル・ボゼック/慶應義塾大学出版会
『悪文[第3版]』岩淵悦太郎/日本評論社
悪文の実例を新聞・週刊誌・放送・広報などに求め、その誤りをていねいに直し、正しく素直な文書を書く要諦を教える楽しい文章読本。昭和36年以来、驚異のロングセラーを続ける旧版を全面的に改稿して新鮮味を加えた第3版は、令和になっても衰えぬ存在感で輝き続ける。
※現在は角川ソフィア文庫のものも発売中です。
『悪文 伝わる文章の作法』岩淵悦太郎/KADOKAWA
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『病んだ言葉 癒やす言葉 生きる言葉』阿部公彦/青土社
『児童養護施設で暮らすということ』楢原真也/日本評論社
家族と離れ、過酷な背景を抱えながらも力強く生きる児童養護施設の子どもたち。職員とともに笑ったり怒ったり泣いたりする日々を通じて成長や回復を遂げていく姿を、あたたかな筆致で描く。施設の子どもたちの暮らしやその傍らに沿う職員のあり方について理解を深め、子どもたちにそっと手をさしのべるきっかけになる1冊。
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『差別はたいてい悪意のない人がする』キム・ジヘ/大月書店
『偏愛的ポピュラー音楽の知識社会学』長励朗/創元社
誰でも簡単に楽しめるがゆえに、日々量産されるポピュラー音楽に対する「語り」。でもそこには、多くの人が気づいていない、さまざまな「思い込み」が隠されている。その起源やメカニズムを明らかにする著者の人気講義〈共通教養特講―ポピュラー音楽の知識社会学〉を元に書き下ろした、愉しく読める社会学入門。小中高生のときから親しんできた音楽について知識社会学的に考えることが、いかに愉しいことかを体感できるテキスト。
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『サイバーパンク・アメリカ』巽孝之/勁草書房
『病んだ言葉 癒やす言葉 生きる言葉』阿部公彦/青土社
読めば「言葉」が好きになる。 謎だらけの入試政策、「論理国語」の迷走、英語ぺらぺら信仰、英語スピード信仰……言葉はどうなるのか。鷗外、漱石、太宰、西脇……喧嘩や胃弱、事務処理、「がっかり」、突然の豹変やケアから読み取る文学者たちの息づかい。言葉を読むとは何か。言葉を使うとは何か。言葉を学ぶとは何か。そして、言葉を守るとは何か。英文学教授が、文学作品から言語教育まで、渾身の力を込めて綴った一冊。
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『漢文ノート』齋藤希史/東京大学出版会
『コロナ禍における医療・介護従事者への心のケア』前田正治/誠信書房
コロナ感染症パンデミックのさなか、メンタルヘルスにおいて最もハイリスクなのが、最前線の医療従事者である。クラスターの起きた病院関係者への心の支援に注力している福島県立医科大グループにより、第一線で感染症対応にあたっている医療・介護従事者(レスポンダー)への外部からのさまざまな支援方法、病院への対応方法、セルフケアなどをまとめたものが本書である。離職者を減らし、レジリエンス・士気を高めるための奮闘の過程が示されている。
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『ケアの倫理と共感』マイケル・スロート/ 勁草書房
2026年2月27日 更新