「本の街」からオススメの人文書を発信【Part5】
人文学とは「人間とは何かを探求する学問」で、私たちを知的で教養ある人間へ成長させてくれます。多くの古書店や新刊書店、出版社が集まる神田神保町には様々な人文書が集まります。世界に誇る「本の街」からオススメの人文書を発信するのが「本の街 神田神保町発!人文書 自信のオススメ」レーベルです。
『〈トラブル〉としてのフェミニズム』藤高和輝/青土社
フェミニズムの歴史とは、「私たちとは誰なのか」を批判的に問うてきた歴史でもある。フェミニストとして語るあなたとは誰なのか。その語りはどんな場所からなされているのか。その語りからは誰が排除されているのか。自己の、そして他者の〈トラブル〉に直面しながらその声に応答しようとしてきた著者による、渾身の一冊。
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『ジェンダー・トラブル』ジュデイス・バトラー/青土社
『それを読むたび思い出す』三宅香帆/青土社
1994年生まれの気鋭の書評家による、初の自伝的エッセイ集。幼かったときの言葉の記憶、地元・高知との距離感、京都で過ごした青春時代、東京で働きながら文章を書く日々。同世代の誰よりもたくさん本を読むこと。書くことと誰かの孤独に寄り添うこと。全篇書き下ろし。
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『病んだ言葉癒やす言葉生きる言葉』阿部公彦/青土社
『ADHD大国アメリカ つくられた流行病』アラン・シュワルツ(著)、黒田章史(訳)、市毛裕子(訳)/誠信書房
ADHD急増の裏で何が起きていたのか。医療関係者、製薬会社、マスコミ等を丹念に取材し、作られた大流行のからくりを暴き出すルポ。
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『ノブレス・オブリージュイギリスの上流階級』新井潤美/白水社
『維摩さまに聞いてみた』細川貂々/晶文社
空とは? 六波羅蜜とは? 解脱とは? さとりとは? 異色の仏典「維摩経【ゆいまぎょう】」の世界をマンガにしました! スーパー在家者「維摩さま」と文殊菩薩の対話から知る、生きづらさに効くブッダのおしえ。
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『福岡正信の〈自然〉を生きる』福岡正信/春秋社
『その生きづらさ、発達性トラウマ?』花丘ちぐさ/春秋社
普通の子ども時代だったはずだけど…。自分に自信がもてない。人とうまく関われない。つねに不安で、不調だらけ…。それは子ども時代に親・保護者から受けた〈子どもに思いやりのない言葉かけをする、過干渉で子離れできない、否定的な言動が多い…〉など、日々繰り返されることで「発達性トラウマ」を招く恐れのある「不適切養育」の呪縛によるものだった!? 神経システムを通して、身体に刻まれたトラウマの記憶に向き合う。
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『思いやる心は傷つきやすい』武井麻子/創元社
『世界を喰らう龍・中国の野望』ピエール=アントワーヌ・ドネ(著)、神田順子(監訳)、清水珠代(訳)、村上尚子(訳)/春秋社
人権抑圧、環境破壊、拡張主義――なぜ中国は世界の良心を試す存在になったのか。21世紀の覇権を狙う大国にどう対処すればいいのか。急速な経済発展と時代の最先端を伺う科学技術、肥大する軍事力と隠そうともしない拡張主義、大規模な環境破壊と資源の浪費、そしてウイグル・香港・チベットに見られる深刻な人権問題と、国際社会に衝撃を与え続ける中国にいかに対処するか、フランスのベテラン・ジャーナリストが多角的に分析。
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『中国料理の世界史』岩間一弘/慶應義塾大学出版会
『テトラローグ』ティモシー・ウィリアムソン(著)、片岡宏仁(訳)、一ノ瀬正樹(解説)/勁草書房
魔女はいるか、科学は万能か、絶対主義と相対主義のどちらが妥当なのか、真理と虚偽の定義とは何か、どんな考えも誤りでありうるか、道徳的正しさについて相対主義でよいのか――プラトン以来の伝統に基づき、架空の会話を通して、真実と虚偽、知識と信念についての哲学的議論とその問題点を紹介していきます。解説、一ノ瀬正樹。
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『哲学の蝿』吉村萬壱/創元社
『韓国「建国」の起源を探る』小野容照/慶應義塾大学出版会
「民主主義国家・韓国」は、三・一独立運動からはじまったのか? 日本・中国・米欧・ロシアを含めたグローバルな視点から独立運動の歴史的過程を丹念に描き、文在寅政権の掲げる「建国」神話を問い直す。
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『論点・東洋史学』吉澤誠一郎/ミネルヴァ書房
『大衆運動』エリック・ホッファー(著)、中山元 (訳)/紀伊國屋書店
宗教運動、民族主義運動、ナチズム、共産主義……いったい何が人々を集団行動にのめりこませたのか? 古今東西の大衆運動の特に狂信的段階を考察し、それらに共通する特性をあぶりだしながら、運動の発生・拡大のダイナミクスを活写する。現代におけるナショナリズムや排外主義の台頭、テロリズム、カルト活動などを理解するうえでも示唆に富む社会思想の古典的名著の新訳版。
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『手づくりのアジール』青木真兵/晶文社
『見過ごされた貧困世帯の「ひきこもり」若者支援を問いなおす』原未来/大月書店
なぜ、貧困世帯の「ひきこもり」は不可視化されたのか? これまで見過ごされてきた低階層で無業・孤立状態にある若者たちの存在に光をあて、支援ニーズを自ら表明しない人々にかかわっていく実践の必要性と課題を、自らの経験をもとに描き出す。
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『児童養護施設で暮らすということ』楢原真也/日本評論社
2026年1月29日 更新