ピックアップ

芸人が本気で選ぶ 人生に影響を受けた一冊【神保町よしもと漫才劇場×三省堂書店】

劇場所属芸人8名が自身の価値観や人生を支えた書籍を本気で厳選。笑いのルーツや人生の分岐点で出会った”ガチ”の一冊をご紹介。三省堂書店神田神保町本店では特設コーナー「つながる本棚」(靖国通り側)にて、想いの詰まった手書きPOPとともに書籍を展開しています!

好きな芸人さんのとっておきの1冊を手に取ってみたり、知らなかったど好きな本が一緒だった!この芸人さんのステージを観に行ってみようかな!という出会いが生まれたら嬉しいです。

【ゆにばーす はら】

『ビッチな動物たち』ルーシー・クック 小林玲子(翻訳家)/柏書房

動物の交尾についてこんなにもまとまって一冊になって出ていることが奇跡です。特にメスの交尾ついて詳しくかかれている事も奇跡です。動物がいかに戦略的であるかをメスとしても教えてもらいました。面白すぎます。表紙を見て買うことは決めてましたが、目次の「ビッチ対ビッチ」をみてより買う決意が固まりました。翻訳してくださった小林玲子さんに心より感謝申し上げます。

ビッチな動物たち 雌の恐るべき性戦略

ルーシー クック(著),小林玲子(訳)

柏書房

ISBN: 978-4-7601-5527-9

【滝音 さすけ】

『世界でいちばん透きとおった物語』1巻・2巻 杉井光 / 新潮社

いやはや他にも紹介したい本は数多ありましたが、この時代に本屋まで足を運ぶ方に向けて選書致しまして。紙の本でしか出来ない体験をとくと味わっておくんなまし。読了した後も言葉の紡ぎ方の素晴らしさについつい複数箇所読み返してしまう作品かなと。

世界でいちばん透きとおった物語

杉井光

新潮社

ISBN: 978-4-10-180262-6

世界でいちばん透きとおった物語2

杉井光

新潮社

ISBN: 978-4-10-180300-5

【カベポスター 浜田順平】

『好き好き大好き超愛してる。』舞城 王太郎 / 講談社

愛する事とは?これに答えられる人いますか?
主人公が直面している恋人の死、その向き合い方や願望を彼はそれぞれの小説に練り込んでいく。言語化出来ないはずの愛するを舞城さんは言語化していく。主人公の書く小説を通して、理論派と感情派との喧嘩を通して、纏まらない感情は難解な纏まらない文章を書くことによって。言語化が得意な僕は、感情をストレートに出すのが苦手で、そして感情ファーストな人をややこしくも羨ましく思っています。俯瞰して冷めてしまう自分をもったいないでそれと。そんなシーンがこの本にはたくさんあります。また『過去について祈るとき、言葉は物語になる』と表現されてハッとしました。
昔僕が衝動的に書いたミニ小説は、過去の出来事に、こうなって欲しかったなを練り込んだものだったのかと。あん時の衝動を言語化されて照れました。

好き好き大好き超愛してる。

舞城王太郎

講談社

ISBN: 978-4-06-276081-2

【めぞん 吉野おいなり君】

『負けヒロインが多すぎる!』雨森たきび / 小学館

新しい女の子の可愛さと、いつまでも変わらない女の子の可愛さが同時に押し寄せてくる作品です。主人公との関係性も凄く最高のバランスで、ずっとワクワクできたす。初めて見た時、時代の変わる音がしました。この時代の子達の誇れる作品が現れて良かったな。と意味不明な親心が芽生えました。

負けヒロインが多すぎる!

雨森たきび(著), いみぎむる(イラスト)

小学館

ISBN: 978-4-09-453017-9

【金魚番長 箕輪智征】

『寄生獣 1巻 新装版』岩明均 / 講談社

中学の時に初めて読み、こんなSFがあるんだと衝撃を受けた一冊です。まず寄生された人間のフォルムが怖すぎて脳裏に焼きつきました。それなのに主人公の寄生生物は同じタッチなのに可愛いのがかなり絶妙なバランスですごいキャラを生み出したなと思いました。この漫画で主人公が敵に相対した時に勝てる可能性はほとんどゼロだけどやらなきゃ確実にゼロだと言うセリフがあるのですがこの言葉は今でも背中を押してくれる言葉の一つになっています。

新装版 寄生獣(1)

岩明均

講談社

ISBN: 978-4-06-377048-3

【ゼロカラン ワキユウタ】

『NARUTO 巻ノ1』 岸本斉史 / 集英社

老若男女全員が熱くて泣ける作品です。
もちろん超有名なマンガです。
一回見てほしい。
それだけです。
そして語りましょう!

NARUTO―ナルト― 1

岸本斉史

集英社

ISBN: 978-4-08-872840-7

【兄弟 紅葉】

『傾いた世界』筒井康隆 / 新潮社

兄弟というコンビの紅葉と申します。電車や喫茶店で本を読んで笑っている人がいたら、筒井康隆を読んでいる僕なのでぜひ声をかけてください。『傾いた世界』で起こる出来事は私たちの生活に馴染みがないはずなのに、なぜかいつの間にか生々しく体験できます。前提を持っていないはずなのに感じる“意外”な展開に笑ってしまいます。そして“意外”に慣れ“当然”に思い始める頃、本を閉じると、私たちの生活だってなんと奇跡的なんだろう!と感じます。この本は“当然”がわからなくなる体験です。

傾いた世界―自選ドタバタ傑作集 2―

筒井康隆

新潮社

ISBN: 978-4-10-117144-9

【ナユタ ホリコシ】

『さみしくてごめん』 永井玲衣 / 大和書房

いいタイトルだな〜。大好きです。さみしくてごめん。何回も言いたくなる!著者の永井玲衣さんは哲学者でもあります。哲学者が書いた本、と文字に起こすとやや気後れするかもしれませんが、その心配は要りません!この本は数行の日記から始まり、全体を通してとっても読みやすいです。この日記がまたとてもいい!特に38ページのメールの話、面白すぎます。久しぶりに文章で声を出して笑った記憶があります。それでいてきちんと哲学のことも知れるからすごい。エッセイとしても、哲学の入門としても楽しめます!是非です。

さみしくてごめん

永井玲衣

大和書房

ISBN: 978-4-479-39453-2

ご紹介した書籍は、6/1~6/30の間、期間限定で三省堂書店のつながる本棚(靖国通り側)にて展開中!いろいろな芸人さんたちのとっておきの1冊をぜひみに来てください。神保町よしもと漫才劇場でのステージもお見逃しなく!

2026年6月4日 更新

記事をシェアする