書店員のおすすめー2026年2月
三省堂書店で仕入を担当する書店員が毎月のおすすめをご紹介。
膨大な出版物の中から、今おすすめの一冊を選ぶ——。
三省堂書店で仕入を担当する書店員が、毎月のおすすめ本をご紹介します。話題の新刊はもちろん、埋もれた名作や季節にぴったりの一冊など、選書の視点は“売場の最前線”ならでは。
日々の暮らしに寄り添い、ちょっと豊かにしてくれる本との出会いを、どうぞお楽しみください。
『「頭」を使える良問』高松智史/ソシム
『フェルミ推定の技術』『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』など大ヒット既刊を持つ著者の待望の新刊。中学受験の良問を素材に思考の土台を整える第1章、場面ごとに発想を切り替える方法を学ぶ第2章、論理力を磨くトレーニングの第3章、調べて深める姿勢を教える第4章——この流れが本書の魅力です。著者が示す問いと答えは、ビジネスの判断力を一段引き上げるヒントの宝庫。考える力を鍛えたい人に最適の一冊です。
『カフェーの帰り道』嶋津輝/東京創元社
2026年1月14日に発表になった第174回直木賞の受賞作。東京・上野の片隅にある、あまり流行(はや)っていない長閑な「カフェ西行」。コーヒーの香りが漂う店内で、女給たちは朗らかに働き、何気ない日々を大切に生きた。大正から昭和を生きた市井の女性の人生を丁寧に描いた、静かであたたかな物語。
プレイバック書店員のおすすめ 2016年2月
懐かしいあの本・今も人気のあの本。
過去のおすすめも出会ったときが新刊です。
『マイナス金利』徳勝礼子/東洋経済新報社
2016年2月16日に日銀がマイナス金利政策の導入。なかなかわかりづらい金利の話、関連書が売れていました。中でも、マイナス金利についてフォーカスを当てた本書『マイナス金利』が当時のお勧めでした。金融本を読み慣れない方には少し難しいかと思いますが、経済用語辞典やインターネットで調べながら読み進めると、背景が見えてくるかと思います。
『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』藤由達藏/青春出版社
著者によると行動に結びつけるにはモチベーションだけではなく、気分も重要とのこと。本書では、すぐ動けるようになるような気持ちにいかに自分を盛り上げていくか、について詳細に論じられています。2016年当時、月を追うごとに注目を集めていたビジネス書。同年12月に書評サイトのビジネス・ブック・マラソンで紹介され、一気にブレイクしていました。当時の三省堂書店チェーンでも大きく展開していた1冊です。
『僕だけがいない街 (1)』三部けい/KADOKAWA
当時絶好調アニメ放送中だった『僕だけがいない街』。マンガ大賞にノミネートされ3年連続ノミネートとなり、書店員の中でも非常に評価の高い作品であり、注目されている作品でした。再上映“リバイバル”という現象が主人公にだけ起こる、時間逆行サスペンス。小学校時代に起きた少女失踪事件の真犯人とは。手に汗握る展開にページを捲る手が止まりません。続きが気になってしょうがない作品。実写映画も公開されていました。コミックとあわせてお楽しみください!
2026年2月11日 更新