





書店員のおすすめー2025年8月
三省堂書店で仕入を担当する書店員が毎月のおすすめをご紹介。
膨大な出版物の中から、今おすすめの一冊を選ぶ——。
三省堂書店で仕入を担当する書店員が、毎月のおすすめ本をご紹介します。話題の新刊はもちろん、埋もれた名作や季節にぴったりの一冊など、選書の視点は“売場の最前線”ならでは。
日々の暮らしに寄り添い、ちょっと豊かにしてくれる本との出会いを、どうぞお楽しみください。
『THIRD MILLENNIUM THINKING』ソール・パールマッター、ジョン・キャンベル、ロバート・マクーン(著)、花塚恵 (訳)/日経BP
THIRD MILLENNIUM THINKING アメリカ最高峰大学の人気講義 1000年古びない思考が身につく
ソール・パールマッター,ジョン・キャンベル,ロバート・マクーン(著),花塚恵 (訳)
日経BP
ISBN: 9784296000999
アメリカの名門大学の人気講義が待望の書籍化です。西暦2001年から3000年まで1000年間使える思考法を紹介。「現実」「不確実性」「為せば成る」「思考の穴」「力を合わせる」ビジネスから日常生活まで、物理学者・哲学者・心理学者の3人の著者が様々な角度からものごとを「科学的」に分析していきます。
『生きる言葉』俵万智/新潮社
スマホとネットが日常の一部となり、自分の言葉を簡単に発信できるようになった現代社会。しかし伝え方によっては、思わぬ反応が返ってきて「炎上」することも。どのような言葉をどのように伝えると自分の心や人生が生き生きと 生きて行けるのか、日常の様々なシーンでの言葉のつかい方を、歌人ならではの視点で考察します。
プレイバック書店員のおすすめ 2015年8月
懐かしいあの本・今も人気のあの本。
過去のおすすめも出会ったときが新刊です。
『診療室にきた赤ずきん』大平健/新潮社
精神科の医師である著者は、診察に訪れた患者に対して「ももたろう」「さんびきのこぶた」など誰もが知っている昔話・童話を語ります。最初は訝しげに話を聞いている患者も最後には心から納得。さて、それはどうしてなのか。コンパクトな小著ながら、心理療法の一つである物語療法の不思議で面白い世界が分かります。
『町田くんの世界 1』安藤ゆき/集英社
眼鏡で物静か。見た目だけで判断すると頭良さそうとか、理系っぽいとか先入観で思ってしまいますが、このマンガの主人公町田くんは、成績は中の下、アナログ人間、そして運動音痴と得意なものがないと思っている主人公。ダメ人間?と思われますか?そんなことはありません。この町田くん。とてもみんなに愛されているのです。読んで欲しいので詳しくは書きませんが、町田くんが周りの人から愛される理由が沢山詰まっています。そして癒されます。優しさ溢れます。人が好きになります。おすすめのマンガです。
『与楽の飯』澤田瞳子/光文社
東大寺の造仏所で炊男をする宮麻呂。彼の作る料理は温かで美味い。仏を信じぬ宮麻呂が造仏所で仲間たちを癒す飯を作る理由とは何か。造仏所の新入り・真楯や鮠人、小刀良、そして仕丁頭の猪養などの個性的な登場人物たちとともに描かれるそれぞれの人生。仏を造り、仏に近付いた男たちの息遣いを感じる事ができる一冊。これから奈良の大仏を見上げる時、今までとは違った目で見れるのではないかと思います!
2025年8月8日 更新