「本の街」からオススメの人文書を発信【Part8】
人文学とは「人間とは何かを探求する学問」で、私たちを知的で教養ある人間へ成長させてくれます。多くの古書店や新刊書店、出版社が集まる神田神保町には様々な人文書が集まります。世界に誇る「本の街」からオススメの人文書を発信するのが「本の街 神田神保町発!人文書 自信のオススメ」レーベルです。
『こころの旅』神谷美恵子(著)、米沢富美子(解説)/みすず書房
人のこころのたどるはるかな旅路には、立ち向かわなければならない嵐があり、越えなければならない多くもの峠がある。ひろい視野をもつ体験ゆたかな一精神科医が、あたたかい筆致で人のこころの一代を語る不朽の名著。
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『こころが晴れるノ−ト』大野裕/創元社
『漢文ノート』齋藤希史/東京大学出版会
春夏秋冬を味わい、ことばの脈動を感じる――漢詩・漢文を存分に堪能する珠玉のエッセイ。
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『味の台湾』焦桐/みすず書房
『哲学の蠅』吉村萬壱/創元社
人間の根源的な部分を抉り出し、現実への違和感を物語に託して世に放つ異端の小説家吉村萬壱がデビュー20年の節目に著す初の自伝的エッセイ。幼少期の鮮烈な体験と母親の存在は著者の人間形成に決定的な役割を果たすが、やがてそれに対抗する力として文学や哲学に傾倒してゆく。著者の血肉となった広義の哲学書を取り上げ、それらと創作との結び付きを考えながら、読むこと、書くこと、ひいては生きることそれ自体の意味を問う。
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『水中の哲学者たち』永井玲衣/晶文社
『食の歴史学』原田信男/青土社
生きていくうえでもっとも重要なことのひとつである「食」。しかし、それは日常のことであるがゆえに記録に残りにくく、歴史学のテーマとしては軽視されてきた。伝統や信仰における食の役割、生食や肉食といったテーマ、さらには米や茶や菓子といった特定の食べ物をめぐる歴史まで。食生活・食文化の歴史を考究し続けてきた著者が、丹念な調査と史料の詳細な検討によって、人びとがいかに生きてきたのかを明らかにする。あたらしい歴史学の誕生。
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『中国料理の世界史』岩間一弘/慶應義塾大学出版会
『手づくりのアジール』青木真兵/晶文社
注目の在野研究者・移住者・図書館主宰者による土着人類学宣言! 奈良の東吉野村で人文系私設図書館「ルチャ・リブロ」を主宰する著者が、若手研究者たちとの対話を通じて、「土着の知性」の可能性を考える考察の記録。あたらしい人文知はここからはじまる。
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『なぜ私たちは友だちをつくるのか』ロビン・ダンバー/青土社
『14歳からの数学』佐治晴夫/春秋社
「数学はソナタに似ている」科学の詩人・佐治博士が語る楽しくてわかりやすい数学の話。数って何? マイナス×マイナスはどうしてプラス? 初歩からはじめて論理、幾何、方程式など中学数学を楽しく学び、完全数πの秘密や相対性理論、無限やフラクタルまで逍遙する数学散歩。
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『14歳のための物理学』佐治晴夫/春秋社
『神と自然と憲法と』長谷部恭男/勁草書房
憲法学の本道を外れ、気の向くまま杣道へ。そして周縁からこそ見える憲法学の領域という根本問題へ。思考の根を深く広く伸ばすために、憲法学の思想的淵源を遡るだけでなく、その根本にある「神あるいは人民」は実在するのか、それとも説明の道具として措定されているだけなのかといった憲法学の領域に関わる本質的な問いへ誘う。新しい知的景色へ誘う挑発の書。
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『違法捜査と冤罪[第2版]』木谷明/日本評論社
『ぼくはテクノロジーを使わずに生きることにした』ボイル・マーク(著)、吉田奈緒子(訳)/紀伊國屋書店
3年間お金なしで暮らした著者が、今度は電気や化石燃料で動く文明の利器を一切使わずに、仲間と建てた小屋で自給自足の生活をすることにした。火をおこし、命の水を汲み、人糞堆肥で野菜を育て、鹿を解体して命を丸ごと自分の中に取り込む。そんな暮らしから見えてきたものは―。
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『福岡正信の〈自然〉を生きる』福岡正信/春秋社
『トランス男性による トランスジェンダー男性学』周司あきら/大月書店
トランス男性はどこにいるのか。移行後の実生活に根差して「男性」の範疇でトランス男性をとらえ直すとともに、これまで男性学視点では想定されていなかった「トランス男性」について、当事者の視点から新たな見方を提起する。
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『ジェンダー・トラブル』ジュデイス・バトラー/青土社
『イヌと縄文人』小宮孟/吉川弘文館
人間にとって最も身近な動物、イヌ。縄文人とのつきあいは約八五〇〇年前にまでさかのぼる。日本列島に渡来した縄文犬のルーツをたどり、埋葬されたイヌの出土状態、骨や歯の形態的・解剖学的特徴を分析し、生前の生活を復元する。イノシシなどを狩る猟犬、神に捧げられたイケニエとしての役割を探り、イヌと縄文人の関係を明らかにする注目の一冊。
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『マンガでわかる考古遺跡発掘ワーク・マニュアル』今井しょうこ/創元社
2026年4月30日 更新