









第173回芥川賞・直木賞 選考結果
2025年7月16日(水)に選考会が行われた第173回芥川賞・直木賞の選考結果をお知らせします。
芥川賞・直木賞ともに「該当作なし」という結果となりました。同時に「該当作なし」となるのは1998年以来27年ぶりなんですね。個人的には駒田隼也さん『鳥の夢の場合』と青柳碧人さん『乱歩と千畝 RAMPOとSEMPO』に期待していただけに残念でした…
惜しくも受賞は逃したけれど、あなたの心に響く1冊があるかもしれません。候補作を店頭で見つけたら、ぜひ手に取ってみてください。
芥川賞と直木賞ってどう違うの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。2つの文学賞を主催している日本文学振興会によると、芥川賞は「新進作家による純文学の中・短編作品のなかから、最も優秀な作品に贈られる賞」、直木賞は「新進・中堅作家によるエンターテインメント作品の単行本(長編小説もしくは短編集)のなかから、最も優秀な作品に贈られる賞」だそうです。「文学界のいま」が見える候補作が揃っています。ぜひ店頭でもご覧ください!
【第173回芥川賞】★該当なし
グレゴリー・ケズナジャット(2) 「トラジェクトリー」(文學界 六月号 掲載)
※7/17 単行本発売予定
駒田隼也(初)「鳥の夢の場合」(群像 六月号 掲載)
※7/16単行本発売予定
向坂くじら(2)「踊れ、愛より痛いほうへ」(文藝 春季号 掲載)
日比野コレコ(初)「たえまない光の足し算」(文學界 六月号 掲載)
※7/17単行本発売予定
【第173回直木賞】★該当なし
逢坂冬馬(2)『ブレイクショットの軌跡』早川書房
青柳碧人(初)『乱歩と千畝 RAMPOとSEMPO』新潮社
芦沢央(2)『嘘と隣人』文藝春秋
塩田武士(初)『踊りつかれて』文藝春秋
夏木志朋(初)『Nの逸脱』 ポプラ社
柚月裕子(3)『逃亡者は北へ向かう』 新潮社
2025年7月17日 更新